晩秋の風が木々の葉を落とし、あっという間に冬の足音が聞こえてきました。二十四節気では明日から「小雪」。軽井沢では、今も噴煙を上げる浅間山の冠雪が冬の訪れを告げます。温もりが恋しくなるこの季節、星のやの原点である「星野温泉」にまつわる話をお届けします。大正時代の開湯以来、弱アルカリ性の柔らかな泉質は、強酸性の草津温泉に入った後の仕上げ湯としても、多くの文人墨客に親しまれてきました。
浅間山の火山熱がもたらす豊かな湯量を誇る星野温泉には、十を超える源泉があります。源泉名は湧出順に「一号」「二号」と名付けられるのが一般的なのですが、「高塚」や「志賀一号」など採掘者の名前を冠したものから、「教会横四号」「発電所前」など施設名に因むもの、「勝手口入口」という何とも生活感のあるものまで、ひとつひとつに個性があります。どの名にも、この地で温泉とともに日常を重ねてきた人々の営みが息づいています。
今もこんこんと湧き出る星野温泉は、循環・加水を一切せず、源泉をブレンドして適温にすることで源泉かけ流しを実現しています。美肌の湯と称され、肌をなめらかに整えて体を芯から温めます。晴天率の高い冬の軽井沢では、凍てついた木々の煌めきや星空の輝きを愛でながら、湯の恵みに身をゆだねる癒しの時間をお過ごしいただけます。